ドイツで人生変わって帰ってきました

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子供の腹を空かすな

近所の週2であった市場「Wochenmarkt」でよくあったのが八百屋さんで野菜を買うと一人だと端数を切ってくれて、子連れだとでっかいバナナをくれました。おじさんが子供達に「バナナは好きかい?」と聞いてきて「好きです」と答えると「その(目の前にある売り物の)バナナ一本ずつ持っていきなよ」と立派なバナナを子供達に一本ずつくれました。あまりの太っ腹ぶりに「い、いいんですか…!?」となかなか慣れませんでしたね(笑)
もちろんくれるかくれないかは人に寄るのですが、子連れだとラッキーな気持ちになることが多かったです。

 

どこのヨーロッパでも基本的にそうですが、子供は本当に大切にされます。ドイツ人は締めるところ締めるって感じですが、とにかく「子供は腹を空かすな」と言わんばかりに色んなところでちょっと何か食べさせてもらえます。(イタリアはもっとゆるゆるな感じでした)
ハム、総菜のお店に行けばハムなどを貰えます。これはスーパーの中の精肉コーナーでも一枚ハムが貰えたり、ミニサラミを貰えたりします。よく買いに行っていたハム、精肉店「Metzgerei」は行き過ぎて娘は行くのを楽しみにしていました。一度おばちゃんが忘れていたときなんかは催促気味に見ておばちゃんが「あら~忘れてたわ、ごめんね!」とハムを切ってくれました。人によっては選ばせてくれたりします。パン屋さんに行けば小さいパンを貰えるし、近所の文房具屋さんなどはHARIBOの小袋を用意されていて、私に「あげていい?」と聞いてきて子供に渡す、とかよくありました。

 

一度あったのは、駅のホームで電車を待っていたら子供たちがお菓子が売っている自販機の前に立ってたんです。それで欲しがっているように見えたのか、おじさんが「ねぇ」と声をかけてきました。「これ子供たちにあげて」と小袋のHARIBOを二つくれました。私はビックリして(日本だともうなかなかない事なので)一瞬警戒しましたが、子供たちも喜んでるし、おじさんもニコニコしているのでお礼を伝えて電車に乗りました。その後も私は「だ、大丈夫よね…?」とドキドキして試食と称してもらいましたが、何事もなく食べて本当にただの子供好きのおじさんでした。

 

私も乾物屋さんでカツオブシを両手いっぱいに乗せてもらって(といっても子供の手なんで大したことない)喜んで食べてたな~って思い出しました。

 

今の日本だとなかなか難しいけど、こういうところは本当に素敵だなと思います。