ドイツで人生変わって帰ってきました

ドイツ、顔ヨガ、ゲーム、ボードゲーム、スピリチュアル

来て一か月経たずに入院…前編

息子が現地の小学校に入り、一週間たった時。
息子の耳の下あたりの首が腫れていました。発熱もある。

 

…まさかのおたふく風邪…?

 

私が娘を妊娠中、おたふく風邪になってしまい、これはチャンス!と思って息子に散々チューして移そうとしたけど移らなかったのに…?渡航前にも予防接種受けてきたのに…?

 

途方に暮れながらも主人は出社を遅らせて病院についてきて来てくれました。日本人通訳がいる病院でしたがその日は対応されていなかったので。

 

そしてお医者様に発熱と首の腫れのをお伝えして「おたふく風邪だと思う」と伝えました。お医者様は診察して「うーん…これは…大学病院に行ってみて。紹介状書いてあげるから」とのことでした。私たちは「ええ?今からですか?」というと「うん。近いから今すぐね」と言われました。

 

大学病院…おたふく風邪なのに??

 

そんな気持ちで夫婦でいましたが、医者にそう言われたからには行かないわけにいかず、その病院を後にして大学病院に向かいました。
息子の顔色はどんどん悪くなっていました。

 

私たちはひたすら不安になりながら大学病院に。

 

紹介状があってもそこそこ待たされ、待合室で知らない男の子と一緒にipadを見たりしていました。

 

いくつか検査をして、診察室に入れられました。
若い担当医師は超音波検査をする、と言います。主人はそこでも「おたふく風邪だと思うんだけど…」と言うとその担当医師は超音波の画面を見ながらしばらく黙った後「おたふく風邪ではない。何かはわからないけどおたふく風邪ではないです。抗生物質を投与して様子を見る必要がある。二日間は入院してください」

 

にゅ、入院!?

 

娘はまだ授乳をしている。息子は話せないから一人で置くわけにもいかない。かといって仕事のある主人も連日泊まることも難しいのに入院…

 

どうしよう…

 

家族の不安はピーク。息子の病気は環境の変化によるストレスだろうなというのは容易に想像つきました。
とにかく、私が泊まるしかない。娘も一緒に泊まれるだろう。二日ならなんとか乗り切れる。
迎えに来た優し気な看護師さんに「授乳しているので娘も泊まりたい」と伝えたところ割とすんなり受け入れて貰えました。とりあえず、息子とも娘とも居てあげられる…と安堵して病室へ。
たまたま個室が空いていたので個室に通してもらえました。
よかったね~少しは快適だね~と言っていたら別の看護師さんが入ってきて私たちを見て目を丸くしました。
「どうして小さな子がいるの!すぐ出ていきなさい!」
私たちは訳が分からず、最初の優し気な看護師さんが「その子はまだ授乳しているんですって。一緒に泊まりたいと…」
「駄目よ!歩いているしジュースも飲んでいるじゃない!」

 

そうか。授乳は海外はすごく早いって聞いたことあるな…
それに後で知ったんですが、病棟には感染を防ぐため小さな子はお見舞いでも入ってはいけなかったんです。これは日本でも当たり前ですが、その時は知りませんでした。

 

今しばらくはこの部屋に居るだけならいいけど今後連れてきてはいけないと約束させられ、私が入院の為の荷物を取りにアパートメントに帰りました。

 

歩きながら色んなことがとても心配になっていました。
来てこんなにすぐに病気で入院なんて…どうしよう…主人の会社も理解してくれるのかな…もしかしてクビになったりするんじゃ…
そんな非道な会社は外国人を多く招き入れている会社でさすがにないと思うんですが、もう不安で不安でたまりませんでした。

 

息子と私の着替えとゲーム機、そして彼がリュックに大切に大切に持ってきた小学生男子のバイブル「コロコロコミック」を持って病院に戻りました。

 

病室に戻り、主人と相談して交代で病院に泊まろうという事になりました。とにかく今日は私が泊まり、主人は娘とアパートメントに帰ることに。

 

ドイツ語どころか英語もほぼできないのに大丈夫なのか…
不安しかなかったですが、仕方ありません。

 

息子は左手の甲に点滴用の針を刺され泣いています。抗生物質を投与されるんですが、液が冷たいので手が冷たくなるらしい。点滴も繋ぎっぱなし…

 

そうこうしている間に夕食が来ました。

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ドイツの大学病院の夕食

これがドイツの大学病院の病院食…

コロコロコミックも一緒にいますね。

配膳に来た男性が「黒パンか白パンか?」と言うので「白」と答えたら、私の分は黒にされました…なんで…

 

パン、チーズ、ハム、ピクルス、ヨーグルト…
これがドイツの夕食…?朝食ではないのか…?
そして翌朝、ほぼ同じものを見ることになります…
パン、チーズ、ニンジン、ヨーグルト、牛乳…

これは2人分ですが毎日の既視感半端ないです。

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ドイツの大学病院の朝食

ランチだけは違った。
でもなかなか重いランチが多かったです。
シュペッツレというショートパスタにチーズクリームとか、ミートソースパスタとか一品だけどーんという潔さ。

 

そして日に日にやつれていく息子。

 

とにかく行く前に買ってきてほしいもの、食べたいものを聞くと(食べ物の制限はなかったので)ミニトマトとフルーツと言っていました。ゲームをしたり本を読んだりばっかりしていたのでそれも原因だと思うけど、目は充血してパンも食べないし、ゼリーとかしか食べなくなりました。主人からそう連絡を受けておにぎりを作って持っていく事に。鍋しかなかったからそれで炊いて、塩と友達が日本を発つときに持たせてくれた梅干しを入れた超シンプルなおにぎり。翌日の分も~と思って5~6個くらい持って行って、主人と交代した時「むすこくん、食欲ないみたい…」って言ってたのに「おにぎり持ってきたよ~」と出したら一瞬で全部平らげました…
パンが辛かったらしい…

 

それ以降は私が自宅に帰る度におにぎりを作って持ってくるというスタイルに。

 

しかし、それ以上に問題が…

 

2日経っても一向に退院できる気配もなく、息子は明日帰れるのか?早く帰りたいとグズグズ。なんとかできない英語を駆使して「彼はいつ退院できますか?」と聞いても看護師は「私は医者じゃないからわからない」、じゃあと巡回に来た医者に聞いたら「私は担当じゃないから詳しくわからない」。そもそも担当医が来やしない…
じゃあ誰がわかるんだよ!
ドイツあるある頂きました…(例:私のせいじゃない)

 

長すぎるんで分けます~

来て一か月経たずに入院…後編