ドイツで人生変わって帰ってきました

ドイツ、顔ヨガ、ゲーム、ボードゲーム、スピリチュアル

現地校

海外の現地校に日本人が行った場合の紹介をネット上で見ていると、成功体験を多く目にします。

 

私たちと息子は正直失敗に入ると思います。後々それがどう働くかはわかりません。今のところそれが悪く表れていることはないです。息子は「大変やったけど色々経験出来て良かったし楽しかった。また海外で暮らしたい」と言ってくれてますし、今の日本での生活も楽しみつつ、日本人補習校でできた友達とも会えたら遊んだりしています。「人間万事塞翁が馬」ですね。
でも「現地語を習得し、日本語も習得し、現地の生活に溶け込めたか」という点で言えば違うでしょう。

それは想像以上に難しいものでした。私たちが甘かったと言わざるを得ません。

 

息子は現地校に入学したものの、住まいの為にすぐに転校せざるを得ませんでした。
少し離れただけだったんですが、越境は許されず、移民も多くいる学校に行くことに。
ドイツ語の補修も多く取り入れてくれる学校でした。

 

しかし、先生はあまりやる気のある方にあたりませんでした。
担任は基本4年間(ドイツの小学校は4年)変わらないらしいので、合う合わないが大きいようです。

 

担任は病気で休みがちなあまりやる気のない先生でした…
でも、ラミというエジプト人の人懐っこい男の子がすぐ仲良くしてくれました。
授業を見せてもらえたりしたのですが、算数はめちゃくちゃ簡単で、皆にも先生にも「すげぇ!」という扱いでした。

 

ただ、上級生がからかったり、暴力を振るったりしたので何度も学校に訴えましたが、誰の事かわからないと対処しようがないというもっともな答えでした。
日本人でドイツで生まれ育った大学生の女の子を補習校のママさんに紹介してもらい、アルバイトでドイツ語を教えてもらっていましたが、本人のやる気が出ないものだから全然頭に入っていきませんでした。その女の子が暴力に対して「そんな話聞いたことない!」と凄く怒って学校に抗議してくれたりもしました。

 

これは無理だと思い、全日の日本人学校に行ってみましたが、なぜかその時だけめちゃくちゃ人が入り、受け入れられないと断られました。あとで聞くと、再三問い合わせしていたので担任の先生は事情があるのだろうから一人くらい入れてあげればいいのに…と考えていらしたようです。

 

その間も息子は現地校と補習校を頑張って行っていました。補習校があったから耐えられたんだと思います。
現地校も後半はちょこちょこ休んでいましたが、補習校は滅多なことでは休みませんでした。

 

それでもなんとか一年通って日本人学校に転校しました。
補習校の人たちとはその後も毎週末仲良く遊んでもらって、親子ともども本当にお世話になりっぱなしでめちゃくちゃありがたかったです。そのおかげで帰国した今も交流があるんだと思います。

 

現地校では苦い思いもしたこと、日本人学校で全員転校生という特殊な環境、本人の性格等色々あるとは思いますが、「男女関わらず全員と仲良くしたい!」という強い思いが本人の中であり、人を仲間外れにすることは絶対にありませんでした。
端から見てると相性悪くて「関わらなくてもいいのになぁ」という子とも何とか仲間に入りやすいように、入れるように心を砕く優しい子になっています。そのせいでどうしてもストレス溜めがちになることもありますが、日本人学校で色んなお友達ができたようですが、その中には他人とうまく関われない子も何人かいて、好きなゲームや漫画で仲良くなって上手に繋いでいました。
息子の才能だなと思います。

 

今は英語に力を入れてる中学に受験して入学し、楽しく行っています。
「英語は汎用性があるから頑張る気になる」そうです…
私はドイツ語好きなんでやってくれないかなと思うんですけどね…誰も興味ないから上達しません…

 

今回は親の都合で海外生活をしましたが、将来自分が行きたいと思うならどんどん他の国に行ってほしいと思います。